2026-08-12
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サプライチェーン全体で求められるセキュリティ対策

セキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)」とは?

近年、サイバー攻撃による情報漏えいやシステム停止が相次いでいます。特に、セキュリティ対策が比較的手薄な取引先や委託先を経由して被害が拡大する「サプライチェーン攻撃」が大きな課題となっています。こうした状況を受け、経済産業省と内閣官房国家サイバー統括室は、企業のセキュリティ対策状況を共通の基準で評価・可視化する「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)」の構築を進めています。

なぜ制度がつくられるのか

これまで、多くの企業では取引先ごとに異なるセキュリティ要件への対応が求められていました。
発注企業側は、「委託先のセキュリティ対策状況が分からない」「チェックリストの妥当性が判断しづらい」という課題を抱えています。
一方、委託先企業側は、「取引先ごとに異なる要件への対応」「セキュリティ調査票への回答負荷」といった課題があります。

SCS評価制度は、こうした双方の負担を軽減しながら、サプライチェーン全体のセキュリティ水準向上を目指す制度です。

SCS評価制度の概要

制度では、企業のセキュリティ対策状況を「★(スター)」で評価します。全てのサプライチェーン企業が最低限備えるべきセキュリティ対策を対象としたレベルです。
★3(基礎レベル)
     取得時には、自己評価とセキュリティ専門家による確認が必要となります。
★4(標準レベル)
     より高度なセキュリティ対策を対象としたレベルです。取得時には、第三者機関による評価と技術検証などが求められます。
なお、★5については今後詳細が検討される予定です。

中小企業にも大きく関係する制度

「自社は中小企業だから関係ない」と考えるのは危険です。本制度は、大企業だけでなくサプライチェーンを構成する企業全体を対象としており、特に中小企業の活用効果が大きいとされています。
今後は取引先から、SCS評価制度への対応状況やセキュリティ体制の整備状況を確認されるケースが増える可能性があります。そのため、制度開始前から準備を進めておくことが重要です。

今から取り組みたいこと

制度開始に向けて、まずは次のような項目を確認しておきましょう。
チェックポイント
  ・セキュリティ基本方針を整備しているか
  ・多要素認証(MFA)を導入しているか
  ・OSやソフトウェアを最新状態に保っているか
  ・バックアップの取得・復元確認を実施しているか
  ・セキュリティインシデント発生時の対応手順を整備しているか
制度への対応はもちろん、自社の事業継続や取引先からの信頼確保にもつながります。

まとめ

サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃が増加する中、企業にはこれまで以上にセキュリティ対策が求められています。SCS評価制度は、単なる認証制度ではなく、自社のセキュリティ対策を可視化し、取引先との信頼関係を高めるための仕組みとして注目されています。
マイルストーンでは、IT活用や業務改善の視点から、お客様の課題解決を支援しています。セキュリティ対策の強化やIT基盤の整備、DX推進でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。